2026-08-25
取材があった日は本当に出るのか——151日分を実測データで検証した
取材が入る日を狙って店を決める人は多い。ホール側も、数万円から数十万円を払って媒体や演者を呼んでいる。ところが不思議なことに、「その取材で実際に出たのか」を実測データで検証した記録は、調べた限りどこにも見当たらない。予定を告知するサイトは無数にあるのに、結果を確かめたものが無い。
本サイトはホールが公式に登録した取材・来店の予定と、各店の日次の出玉データの両方を持っている。この2つを突き合わせれば、答え合わせができる。2026年7月13日から8月22日までの取材232件について集計した結果を、そのまま公開する。
【訂正】数え方に誤りがあった(2026年8月25日)
先に訂正を書く。公開当初、この記事は「232件の取材」として集計していたが、この数え方は誤りだった。同じ店の同じ日に複数の取材・来店が登録されていることがあり(最大で1日7件)、それらを別々の観測として数えていた。平常比は店全体の1日の数値なので、告知の本数だけ同じ測定値を重複して数えたことになる。告知の多い店ほど集計に重く効いてしまう。
店×日を1件として数え直すと、232件は151日分になった。数字も変わる。平常比の平均は−11枚/台ではなく−24枚/台。平常を上回った割合は42%ではなく35%。中央値は−26枚から−37枚になった。いずれも当初の発表より悪い方向である。
以下の本文は公開当初のまま残してある。訂正前に何をどう書いていたかを消さないためだ。数字は上の訂正後のものが正しい。検証ページの集計も店×日で数えるように直してある。
(訂正前の記述)結論: 平常比マイナス11枚、上回ったのは42%
232件の取材について、開催日の平均差枚から「同じ店の直近30日の平均差枚」を引いた値(平常比)を求めた。結果は次のとおり。
平常比の平均は−11枚/台。中央値は−26枚/台。平常を上回った取材は42%(98件)で、下回ったのが58%だった。つまり現時点のデータでは、取材があった日にその店が普段より出ていたとは言えない。
ただし平均だけを見て「取材は出ない」と結論づけるのは早い。分布を見ると、平常比+150枚以上だった取材が20件、逆に−150枚以下だった取材が22件ある。大きく振れる日が両側にあり、その差し引きで平均がわずかなマイナスに落ち着いている、という形だ。
なぜこの数字になるのか(仮説)
ここから先は解釈であって、データが証明したことではない。可能性は複数ある。
第一に、取材は集客のための施策であり、必ずしも出玉を伴うとは限らない。人が集まれば稼働は上がるが、それは店にとっての成果であって、打ち手にとっての成果とは別である。
第二に、取材日は人が集まるぶん、良い台に座れる確率が下がる。仮に高設定が普段より多く使われていたとしても、それを取れる人は限られる。平均差枚は店全体の数値なので、この影響は数字に出にくい。
第三に、本サイトが見ているのは店全体の平均差枚であり、取材の対象となった機種や島だけを切り出しているわけではない。特定の島に配分が寄っていた場合、全体平均では薄まってしまう。
媒体ごとの差はまだ判断できない
媒体・演者ごとの集計も出しているが、現時点で検証4件以上の媒体は2つしかない。3件程度の結果から「この媒体は出る」と判断することはできないので、件数を必ず併記したうえで、そのまま掲載している。件数が積み上がれば、媒体ごとの差が見えてくる可能性はある。
判定の基準(事前に登録した規則)
後から都合よく基準を変えられないよう、判定規則はデータベースの定義として先に固定してある。開催日の平均差枚と、同じ店の開催日より前30日の平均を比較する。比較対象が5日未満の場合は判定しない。当日のデータが未取得の取材は、取得できた時点であとから判定する。当たりも外れも同じ基準で、全件を掲載する。
検証結果は毎日自動で更新され、件数が増えていく。最新の集計は検証ページで確認できる。
この検証で言えること・言えないこと
言えるのは「取材があった日に、その店の平均差枚が普段より高くなる傾向は、232件の範囲では確認できなかった」ということだけである。個々の取材が良かったか悪かったかを判断するものではないし、特定の媒体を評価するものでもない。まして、将来の出玉を予測するものではない。
それでも、これまで誰も数字で確かめてこなかった前提に、実測で光を当てる価値はあると考えている。件数が増えたら、また結果を公開する。良い方向に変わっても、悪い方向に変わっても、そのまま載せる。
追記(2026年8月25日): 媒体名の判別も作り直した
公開後、媒体別の集計が機能していないことに気づいた。ホールが登録する告知のタイトルは「ジャンバリ潜入来店取材 雷」「【BUZZSLOT】取材‼」のように、媒体名に修飾語・記号・演者名が混ざる。当初は記号を落とすだけの処理だったため、1,566件の告知が1,245通りのラベルに散り、どの媒体もほとんど1〜2件にしかならなかった。集計単位として成立していなかった。
そこで既知の媒体名を辞書として持ち、タイトルの中から拾う方式に作り直した。判別できたものは媒体名で、媒体名の記載がない演者個人の来店は「個人来店」、どちらにも当てはまらないものは「その他」にまとめている。判別できないものを無理に媒体名にしない方針は変えていない。なお、書き換えたのは表示用のラベルだけで、判定の数値(開催日の平均差枚・平常比)には一切手を触れていない。
判定件数238件になった時点で、この3つの区分で集計し直した結果が次のとおり。媒体名を判別できた取材は91件で平常比の平均−18枚・中央値−20枚、平常を上回ったのは44%。個人来店は44件で平均−39枚・中央値−37枚、上回ったのは30%。その他は103件で平均+5枚・中央値−26枚、上回ったのは43%だった。なお媒体別だけは告知単位で数えている。同じ日に複数の媒体が入っていれば、その日の数値はそれぞれの媒体に入る必要があるためで、媒体別の合計は上の151日と一致しない。
3区分のなかで個人来店が平均・中央値・上回った割合のいずれでも最も低い、という並びになっている。ただし44件しかなく、店の規模や曜日の偏りを揃えていないので、これをもって「演者の来店は出ない」と読むのは行き過ぎである。またその他の平均が唯一プラスなのは、中央値が−26枚であることからわかるとおり、大きく出た数件が引き上げた結果であり、典型的な日がプラスという意味ではない。
媒体単位ではまだ検証3件以上が20媒体ほどで、各媒体を評価できる件数には遠い。件数が積み上がるまでは、媒体名の隣に必ず件数を出したうえで、そのまま載せていく。
追記2(2026年8月26日): 数え方の誤りを訂正する
公開後、集計の数え方に誤りがあることに気づいた。訂正する。
1つの店が同じ日に複数の取材を登録することがある。実測では最大7件あった。ところが当初の集計は告知の件数で数えていたため、同じ1日の同じ実測値が最大7回、母数に入っていた。平常比は「その日の店全体の平均差枚」なので、同じ日の値を何度も数えれば、告知の多い店に全体の数字が引っ張られる。
「店×開催日」で重複を除いて数え直すと、238件の告知は151の店×日になった。この単位での平常比の平均は−24枚/台、中央値は−37枚/台、平常を上回ったのは35%である。当初発表した「平均−11枚・42%」は、重複を含んだ数え方によるものだった。訂正してお詫びする。
訂正後の数字は、当初より悪い方向に動いている。都合の悪い訂正だが、そのまま出す。検証ページの全体集計も店×日単位に直した。媒体別の集計は「その媒体の取材はどうだったか」という問いに答えるものなので、こちらは告知単位のままにしてある(同じ日に別の媒体が入っていれば、それぞれ別の取材として数えるのが正しい)。
この種の誤りは、集計の元データを1件ずつ見せていなければ気づけなかった。検証ページに「直近の判定」を1日ずつ並べたことで、同じ店の同じ日が何行も並んでいるのが見えて発覚した。数字だけを出さず元データも並べる方針は、今後も変えない。
追記3(2026年9月5日): 356件になった時点の数字
検証が356の店×日(告知663件・7月13日〜9月3日)まで増えたので、集計をやり直した。
平常比の平均は−19.5枚/台、中央値は−36枚/台、平常を上回ったのは35%。訂正時(151件で−24枚・35%)とほぼ同じ位置に落ち着いている。件数が倍以上になっても数字が動かなかったので、この傾向は当初の印象より確かなものになってきた。
分布も相変わらず両側に広い。平常比+150枚以上が26件、−150枚以下が23件ある。「取材の日は荒れる」という感覚は、少なくともこのデータでは否定されない。
媒体別も検証10件以上が5つになった。ただしいずれも平常比はマイナスで、突出して良い媒体は見つかっていない。件数が最も多い区分(媒体名を特定できない告知323件)が平均−9枚、演者個人の来店148件が−29枚で、この2つの差は公開時から一貫している。ただし店の規模や曜日を揃えていない比較なので、媒体の優劣として読むべきものではない。
免責と注意
本記事の数値は公開データの自社集計であり、将来の出玉を保証するものではない。平常比は店全体の平均差枚から算出したもので、個々の台の成績を示すものではない。パチンコ・パチスロは18歳未満は遊技できない。のめり込みに注意し、決めた予算の範囲で楽しんでほしい。